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マドバタケ

ある日畑に行くと畑に窓が刺さっていた。幅の広い窓ガラス、豪奢な窓枠の窓、すりガラスの窓、どれも地面に垂直に刺さり、屋内へ日差しを取り入れる役目から投げ出されて直射日光に晒された窓達は非常に不安げな様子でガラスをただ熱くする一方だった。
仕方なく農協へ窓を持っていったものの、誰一人適当な卸価格を決めることが出来ず、関わっては面倒だと皆に無視された。
窓ガラスに噛り付いた。舌が裂けても嚥下した。喉が避け、胃が裂け、腸が裂け、失神した。それを見ていた男が俺を畑に刺していった。

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