実験教室第9回終了。ありがとうございました。

お疲れ様でした。
4月6月とパーティーノリな雰囲気が続いてきた。しかし今回は、KOKURITSU,sound of umbra,crakka(downbeat)という、音数の少なさや、低音若しくは空間処理が持ち味の楽曲をプレイする半数を占めたのも一因ではあろうけど、久しぶりに第1回のような、音で出演者同士が勝負するというコンセプトが強く出た回になったと感じた。
1曲1曲思い入れ強くプレイするDJ、考えに考えられたLiveが、力が入りに入ったサウンドシステムから鳴らされて、重い。
終わったあとの脱力感が最もきつかった回。
茶箱前で解散してからの帰途偶然くっつり会クルーと再会したのですが、疲弊の余り既に対外的なスイッチを切ってしまった後なので愛想笑いする余裕も無く、無表情のまま碌に挨拶もせずに別れてしまいました。

各アクト手短に

楽天
Basslinehouseから徐々に加速してHardcoreBreaksとScouseHouseを経由してDJ'sUniteにRUMIのheso-CHAをかぶせて終了。小節間違えて妙な展開になったのが心残りだけど、箱で鳴らせたのでよしとする。パーティー頭と言うことで早くなりすぎず、揚げすぎずかといって大人しくすることも無くと言うintroのようなDJを狙った。

KOKURITSU
太い低音と硬質キックにノイズ。リズム先導型のトラックにノイズ先導パートを入れることで、観客をひきつけつつ置いてきぼりにしつつ、行きつ戻りつする個性が強いLive構成はToruUrakawa名義と同様に変態嗜好でした。
3拍目とか裏拍にキックのアクセントを持ってきたところが好き。

nadeco VS TAK666
PADが多用されたHardTechnoで流れを作ろうとするTAK君と、その思惑を無視するように、しかも何時もより頭の悪さが際立つ曲調のHARDHOUSE,ScouseHouseを入れるnadeco君。それならとTAK君も早い段階からリミッター解除してディスコテクノで応戦する。B2Bの緊張感の一方で使用楽曲がパーティーチューンなので、その楽しさとの両立が成功していたと思う。 LaFiesta!とCradle to Graveというハードなダンスミュージックパーティーをオガナイズする2人の特色が良く出ていたと感じたし、もっと他のパーティーでも聞いてみたいユニットだった。

sounds of umbra feat.HARD GU.W-C.I
是は更にfeat. EIJIとつけても構わないでしょう。Trackmakerのsoundsofumbra,MCのHARD GU.W-C.I,更に急遽参戦のDub,EngineerEIJIの3人によるDrum'n'BassSession。
MPC,MC,Dubwiseにより出される音が揺れに揺れて独壇場。手打ちBreakbeatすげえ!ラガ井荷風のDelayedMCやべええ!音、半端ねえ!!!
音の鳴り方が最強にやばかった。

crakka
今回一番好きなDJでした。sounds of umbraの音の深さを引き継いで、DownBeatにより更に掘り下げていく。合間に倍速のBreakbeatで緊張感を加える。普段はリアルタイムマッシュアップなDJしていても、急にそこから始まったわけではなく、そこまでに色々な音を通過してきたはずで、そういう1DJの歴史を自分が企画した場所でみせてくれるのはただ単純に嬉しいですね。

合唱
あれだけ危ない音が流れて、みんなぐったりしそうなラストに来てのフリーダムな起爆剤。リハ大人しかったしハウスやるって聞いていたから何か遠慮があるのかと考えていたけど、いざ始まってみると、やはりclubvipでありmaltineの人だと痛感した。ひたすら何かを連呼するようなMICパフォーマンスとBasslinehouseを中心とした選曲という頭が悪すぎるDJプレイ。最後のセミテクノ導入部MC「俺達のまだ夏は終わっていない!まだセミは鳴いている!セミに祈りを込めて!」

ばかです。 素晴らしい。

というわけでご来場の方々、出演者の方々、茶箱の方々ありがとうございました。パーティーノリが続いた第2期実験教室もここにきて、こんな実験教室初期を思い出させるような回になるとは予想できませんでした。また次回、どういうパーティーになるのかやはり全く予想がつきませんが、またみんなで面白いことができることを楽しみにしているので、そのときはまた遊びにてきください。